1 介護者数
介護保険制度における要介護者または要支援者と認定された人は,年々増加し2015年度には600万人を超えました。高齢化率上昇に伴い,今後も増えていくことが予想されます。
2 介護保険とは
平成12年4月から開始し,市区町村が制度を運営しています。私たちは40歳になると,被保険者として介護保険に加入します。65歳以上の方は,市区町村(保険者)が実施する要介護認定において介護が認定された場合,サービスを受けることができます。40歳から64歳までの人で,特定疾病によって認定された場合も同様です。
要介護や要支援状態にあるかどうか,その中でどの程度かの判定を行うのが要介護認定であり,保険者である市町村に設置される介護認定審査会において判定されます。
介護サービスを利用するときは,基本1割が自己負担(所得によって2~3割)。
介護保険料の発足時平均額は月額2,913円でしたが,2015年は4,972円,2025年には8,200円になると厚生労働省が発表しています。
3 介護保険の流れ
市区町村窓口や地域包括支援センターへ申請した後,主治医の意見書,訪問調査委員による心身状況チェック,コンピューターによる一時判定が行われます。
その後,介護認定審査会による二次審査を経て認定されます。
次回,「他人事ではない介護 その2」へ続きます。
執筆者:相続アドバイザー(上級)・心託コンシェルジュ/黒田文